2017年度化学史研究発表会(年会)

2017年度化学史研究発表会(年会)

2017年度の化学史研究発表会(年会)は,7月8日(土)9日(日),東京上野の国立科学博物館で開催します。同館は,本会の前身・化学史研究会が1973年12月に創立総会を行った記念すべき場所です。
【訂正】先に,今回の会場となった本館講堂で創立総会が開催されたと記しましたが,実際には,現在の地球館の場所にあった2号館の階段講義室で創立総会が開催されたとのことです。

会 期 2017年7月8日(土)9時~、~9日(日)17時
会 場 国立科学博物館 本館2階 講堂
(〒110-8718 東京都台東区上野公園7-20)〔交通〕JR上野駅公園口 徒歩5分
主 催 化学史学会
共 催 国立科学博物館
後 援 日本化学会

参加費 3000円(学生1000円・要学生証)
*特別講演・シンポジウムのみ参加の場合は参加費無料(ただし,一般の入口から入館していただくため,通常入館料は必要。通常入館料は一般・大学生620円、高校生以下・65歳以上無料)。
☆なお,以下の通り,年会参加者は通常入館料不要(通用門から入館)。
懇親会参加費 5000円(学生1000円・要学生証)

年会準備委員  新井和孝理事(電話(03)3815-2155 E-mail: arai-k@cilas.net)
年会関係郵便物送り先 〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1 東京外国語大学 吉本秀之気付 化学史学会編集委員会

※宿泊先は各自予約でお願いします。

プログラム *無料プログラム以外はすべて参加費が必要です。

7月7日(金)

13:10-16:00 エクスカーション JR亀戸駅北口改札口集合
→花王ミュージアムの見学(要事前申込,詳細は会誌2号参照)

17:30-19:00 評議員会(国立科学博物館本館4階大会議室)

7月8日(土)

9:15  受付開始
9:55  開会の辞:会長挨拶
10:00〜12:00  一般講演  座長:田中浩朗(東京電機大学)
・ 武山高之(京大アイソマーズ)「ドイツ化学史の旅」(8)番外編英国の旅で思うロンドン大学化学教授A・W・ウィリアムソン‐主に、その社会思想的背景と日本への影響‐」
・ 川合 智(川合化学技術研究事務所)「物性化学の開発における現場観察と物理化学的直感の役割」
・ 堤憲太郎(科学史技術史研究所)「フグ毒研究と分離分析技術の進歩」
・ 北原文雄(東京理科大学名誉教授)「スヴェドベリのノーベル賞受賞の不思議」

13:30〜14:40  特別講演①   座長:内田正夫(立教大学) *無料プログラム
・ 大山秀子(立教大学)「田丸節郎:アンモニア合成と学術振興」

14:55〜16:40  シンポジウム「元素発見の歴史」 *無料プログラム
企画説明・座長:新井和孝(国立科学博物館、量研機構 放医研)
・ 内田正夫(立教大学)「希土類元素発見の歴史」
・ 古川 安(日本大学)「『未知なる元素を求めて』—化学史教材としてのDVD—」
・ 佐藤道洋(愛知県立新城高等学校)「デイヴィは何個の元素を「発見」したのか?元素発見の概念上の整理」

16:50〜17:50  総会 *議事次第はこちら

18:15〜19:45  懇親会
会場:上野精養軒3153(サイゴーサン)店(JR上野駅不忍口徒歩1分。UENO3153ビル3F)
*公園奥の「上野精養軒本店」ではないので御注意ください。アクセスマップ

7月9日(日)

9:00  受付開始
9:30 〜12:00  一般講演   座長:菊池好行(名古屋経済大学)
・ Yona Siderer「Historical, Cultural and Linguistic Study on Translation of Science」
・ 山口達明「明治初頭の有機化学教科書」
・ 黒田光太郎(九州産業大学)「「黒田チカ資料」の現状」
・ 吉原柚紀(克誠堂出版)「「環境問題」はいつできたのか:隅田川の事例に見る意識の変化」
・ 市川 浩(広島大学)・金山浩司(東海大学)・齋藤宏文(東京工業大学)「梶雅範(1956-2016)の化学史研究—V. I. ヴェルナツキー・梶雅範訳『惑星現象としての科学的思考』刊行にあたって」

13:00〜14:00  特別講演②   座長:古川安(日本大学) *無料プログラム
・ 若林文高(国立科学博物館)「日本の博物館創世期-科博を中心として-」

14:00〜14:15  特別報告    座長:吉本秀之(東京外国語大学)
・ 大野誠(愛知県立大学)・加藤貴広(化学同人)「『化学史事典』発刊によせて」

14:25〜16:25  一般講演  座長:吉本秀之(東京外国語大学)
・ 河野俊哉(東京大学大学院、法政大学他)「図像化学史試論:プリーストリの『透視画法の理論と実践入門』からファラデーの『化学操作法』まで」
・ 中辻慎一(兵庫県立大学名誉教授)「Moses Gomberg の足跡と有機ラジカル化学の変遷」
・ 廣田 襄(京都大学名誉教授)「G. N. Lewisとアメリカ化学の発展 (III)」
・ 原  宏(東京農工大学名誉教授)「大気化学の歴史(3): Cauer 論文」
16:25  閉会の辞:副会長挨拶

*4/19に理事会の了承を得て,一部プログラム変更(中辻会員と北原会員の発表時間を入れ替えました。)