『化学史研究』投稿規程

2019.5.12最終改訂

 1.投稿資格 著者のうち少なくとも一人は本会会員であること.ただし,編集委員会が認めた場合あるいは依頼した原稿についてはこの限りではない.また投稿原稿は,未発表のものに限ること.ただし,編集委員会の判断で既発表のものでも当誌に掲載することがある.

 2.投稿期日 本誌は年4回(原則として3月,6月,9月,12月)発行するので,余裕をみて投稿すること.ただし,査読を要するものは,さらに最低1ヶ月の査読期間を見込むこと.

 3.原稿の区分 原稿の区分は,論文,研究ノート,総説,解説,原典翻訳,紹介,資料,研究回顧,ニュース,広場,討論,および特集等編集委員会が必要と認めた記事とする.投稿にあたっては原稿の区分を著者が指定すること.ただし,編集委員会で変更することがある.

 1) 論文は,新しい知見をまとめ一定の結論に導いたものである.

 2) 研究ノートは,断片的ではあるが新しい知見を含むものである.

 3) 総説は,特定のテーマに関して幅広い観点から展望したものである.

 4) 解説は,特定のテーマに関して会員の理解に資するよう平易に説明したものである.

 5) 原典翻訳は,1次資料のうち,特に会員に紹介するに値するものを当該資料の意義に関する解説を付して翻訳したものである.

 6) 紹介は,内外の出版物に関し,その内容や意義を紹介または批評するものである.

 7) 資料は,これまでに印刷に付されたことのない1次資料や会員の化学史の理解に資する様々な資料を提示するものである.

 8) 研究回顧は,化学の研究者が自己の研究について回顧するものである.

 9) ニュースは,内外の出版や行事に関して会員に情報を提供するものである.

 10) 広場は,学会行事を報告し,また様々なテーマに関して会員相互の情報交換や意見交換の場を提供するものである.

 11) 討論は,特定のテーマに関して議論を提起するものである.

 4.原稿の採否 原稿の採否は,編集委員会が決定する.論文,研究ノート及び編集委員会が必要と認めた原稿については編集委員会の依頼する者が査読を行い,その結果によって編集委員会が採否を決定する.編集委員会は,すべての原稿に関し修正を求めることがある.

 5.校正 著者校正を1回行う.そのための原稿の写しは著者の手許に保管しておくこと.それに基づいて再校以降を編集委員会が行うので,校正刷はなるべく速やかに返送すること.

 6.別刷 掲載された論文などの別刷を希望する場合は,著者校正の際に必要部数を申し込み,別に定める料金を支払うこと.

 7.著作権および転載 掲載された記事等の著作権は本会に所属する.ただし,編集委員会の承認を得れば他に転載することができる.また,投稿原稿において著作権者の存在する写真・図版・資料を転載する場合には,投稿者が責任を持って許可を得ておくこと.

 8.投稿方法 投稿は,Webにより受けつける.化学史学会公式サイト(https://kagakushi.org/)の投稿フォームから投稿すること.

 ただし,しばらくは旧来の方法(電子ファイルを付して編集委員会住所へ書留郵便にて3部送付する)でも受けつける.その場合は,投稿原稿の第1頁目に,①原稿の区分,②題名とその英訳,③著者名(ローマ字表記を必ず付記すること),④所属,⑤校正等送付先(住所,電話番号,あればE-mail Address),⑥総字数を明記すること.

執筆要項

 1.原稿は原則としてワープロ原稿によること.なお手書きの場合には原稿用紙を用い,完全原稿とする.

 2.論文,研究ノートには,欧文で題名,著者名,所属および要旨を別紙添付すること.欧文要旨は約200語とする.総説,解説,資料,広場,討論,特集に関しては、必要に応じて欧文要旨を付す.

 3.論文は20,000字をもって一応の限度とする.

 4.原稿は横書き,現代かなづかいによる.

 5.読点はコンマ(,),句点はピリオド(.)を用い,文中の引用は「 」の中に入れる.

 6.元号その他西暦以外の紀年法によるときは,必要に応じて( )内に西暦年をそえる.

 7.外国人名や地名は,次のいずれかの方法に統一する.

(a)原綴を用いる場合は初出の個所に( )内にカタカナによる表示をつける.(b)カタカナを用いる場合は,初出の個所に( )内にその原綴またはローマ字転写を示す.(c)よく知られたものについてはこの限りではない.

 8. 欧語は,タイプまたは活字体で記すこと.

 9.引用文が長いときは,行を改め本文より2字下げて記す.

10.図および構造式などはそのまま製版できるように墨または黒インクで白紙上に仕上げ,それぞれ挿入個所(必要に応じて大きさも)を赤字で原稿の右側に指定すること.なお,粗書き原稿で希望する場合には本会でトレースさせ,別途代金を請求する場合がある.

11.写真等はなるべく原本を添付し,返却希望の場合はその旨を明記すること.

12.単行本および雑誌名は,和漢語の場合には『 』の中に入れ,欧語の場合にはイタリック体(下線を付す)を用いて表す.

13.論文の題名は,和漢語の場合には「 」の中に,欧語の場合には“ ”の中に入れること.

14.単行本などの中の特定の章または節の題名,および編纂物等に含まれる文書名も,和漢語の場合には「 」に入れ,欧語の場合には“ ”に入れる.

15.文献と注は通し番号l),2) ……を用い,本文中の相当個所に肩つきで番号を示し,本文の最後に一括して記すこと.

16.イタリック体は下線  ,ゴチック体は波線  を付け,それぞれ赤字で原稿中に指定する.

17.引用文献の書き方は,以下に示す実例に準ずる.

<論 文>

1)古川安(内田正夫訳)「化学から歴史へ——日本の化学史家とそのコミュニティ——」『化学史研究』第38巻・第1号(2011): 2-17.

2)辻本満丸「姥鮫肝油中の新炭化水素について」『日本化学会誌』55 (1934),702-704.

3)Wallace H. Carothers, “Polymerization,” Chemical Reviews, 8 (1931): 353-426, on p. 355.

<書 籍>
4)日本化学会編『日本の化学百年史——化学と化学工業のあゆみ』(東京化学同人,1978)580-597頁.
5)Arnold Thackray, Atoms and Powers: An Essay on Newtonian Matter-Theory and the Development of Chemistry(Cambridge, Massachusetts:Harvard University Press,1970),pp. 14-18.