学会賞

化学史学会では、2001年度総会において「学会賞」の制度を創設し、2004年より4年ごとに学会賞を授与しています。学会賞には、次の3つがあります。

  1. 学術賞:我が国の化学史研究に多大の功績があったと認められる本学会会員の著作に対して
  2. 論文賞:本学会の『化学史研究』に掲載された論文, および諸論稿(特集などの論稿)のうちで編集委員会が認定したものを対象として最も優秀な1編に対して
  3. 特別賞:本学会の活動や我が国の化学史研究の進展に対して多大の功績があったと認められる個人または団体に対して

参考:学会賞に関する内規

これまでに授与された学会賞は以下の通りです。

第6回学会賞(2024年)

学術賞

該当なし

論文賞

河野洋人「『物性論』の出現とその学説史的定位」第49巻(2022):157–185

特別賞

該当なし

第5回学会賞(2020年)

学術賞

該当なし

論文賞

東徹「Henryの化学書と宇田川榕菴の化学認識-『舎密開宗』の未刊稿本の確定と他の化学書をベースとした稿本の検討を通して-」第44巻(2017): 113-127

特別賞

該当なし

第4回学会賞(2016年)

学術賞

菊池好行会員 Yoshiyuki Kikuchi, Anglo-American Connections in Japanese Chemistry : The Lab as Contact Zone (Palgrave Macmillan, 2013)

論文賞

古川安会員「燃料化学から量子化学へ-福井謙一と京都学派のもう一つの展開-」『化学史研究』第41巻(2014): 181-233

特別賞

該当なし

※ 選考過程・授賞理由

第3回学会賞(2013年)

学術賞

該当なし

論文賞

古川安会員「喜多源逸と京都学派の形成」『化学史研究』第37巻(2010): 1-17

特別賞

該当なし

※ 選考過程

第2回学会賞(2008年)

学術賞

吉原賢二会員 “Discovery of a New Element ‘Nipponium’: Re-evaluation of Pioneering Works of Masataka Ogawa and His Son Eijiro Ogawa” Spectrochimica Acta (2004)およびその他の関連著作

論文賞

川島慶子会員「マリー・アンヌ・ラヴワジエ(1758-1836)-二つの革命を生きた女-」『化学史研究』第31巻(2004): 65-95

馬路泰蔵会員「白川郷における江戸時代の硝石生産に関する技術史研究1-3」『化学史研究』第32巻(2005): 75-84; 137-143; 第33巻(2006): 1-14

特別賞

芝哲夫名誉会員

※ 選考過程・授賞理由・記念講演

第1回学会賞(2004年)

学術賞

古川安会員 Inventing Polymer Science: Staudinger, Carothers, and the Emergence of Macromolecular Chemistry (Philadelphia: University of Pennsylvania Press, 1998)

論文賞

菊池好行会員「『舎密便覧』の原著者ヘンドリク・クラーメル・ホメス——オランダにおける化学実験操作の図表化の社会的背景」『化学史研究』第27巻(2000): 129-155

特別賞

該当なし

※ 選考過程・授賞理由・記念講演