第15回化学史研修講演会(2018)

8/18(土)東京・本郷の東京外国語大学本郷サテライトにて,化学史研修講演会を開催します。今回は,齊藤正巳先生と古川安先生にご講演いただきます。

会 期 2018年8月18日(土)13時~16時15分
会 場 東京外国語大学 本郷サテライト 3階セミナールーム
http://www.tufs.ac.jp/common/satellite/#access
〒113-0033 東京都文京区本郷2−14−10
最寄駅: 都営バス 本郷二丁目停留所 徒歩1分
東京メトロ丸ノ内線 本郷三丁目駅(M21) 2番出口下車 徒歩3分
JR線 御茶ノ水駅 お茶の水橋口下車 徒歩7分
主 催 化学史学会
後 援 (公社)日本化学会,日本基礎化学教育学会,日本理化学協会,東京都理化教育研究会(予定)

参加申込締切 2018年7月20日(金)
★申込締切は過ぎましたがまだ参加可能です。皆さんの参加をお待ちしています。

プログラム
12:30 受付開始

13:00~14:30

齊藤正巳(元・東レ(株))「歴史観の多様性について -切手を通して見た人工元素から原子力エネルギーの世界-」

歴史上の出来事を解釈するとき, 当事者の立場や時間の経過などによって大きく異なることがある(歴史観の持つ2面性)。その事例として 1930年代から現在までの科学者が原子の内部まで立ち入れるようになった時代に注目し, かつ切手を媒体として紹介することを試みた。周知のように この時代は 人工元素の発見, 原子力エネルギーの獲得など過去に比べて計り知れない科学の進歩があった。その流れのなかでは華やかな栄光に隠れて負の陰も存在し,歴史観に多様性があることを再考した。合わせて切手が有力な歴史の証人の役目を果たすことを紹介したい。

14:45~16:15

古川 安(前・化学史学会会長)「京都学派の学風と伝統 -喜多源逸から福井謙一まで- 」

昨年暮に上梓した『化学者たちの京都学派-喜多源逸と日本の化学-』(京都大学学術出版会)から, いくつかの話題をとりあげて論じる。喜多源逸は大正から昭和初期にかけて, 京都帝国大学工学部に「化学の京都学派」を創始した。ここでは前半で, 喜多がいかにして学派を立ち上げ, 独自の学風を築いたかを検討する。後半で, 彼の門下から輩出した桜田一郎, 兒玉信次郎, 福井謙一らの弟子たちの活動や研究スタンスがその学風といかに結びついていたか精査する。

参加費 無料(資料代1,000円)
参加申込方法 葉書・ファックス・e-mailのいずれかにて,氏名・所属・連絡先を明記の上,お申し込み下さい。 ただし,当日参加も可。
申込先/問合先 352-8523 埼玉県新座市北野1丁目2-25 立教新座中学校・高等学校 渡部智博宛
電話(048)471-6631 FAX(048)473-0455 E-mail: twatanab@nhss.rikkyo.ne.jp

その他 費用は,当日お支払い下さい。 希望者には,修了証を発行します。申し込みの際,その旨お知らせ下さい。

参考:これまでの化学史研修講演会