第18回化学史研修講演会(2021)
8/21(土)化学史研修講演会をオンラインで開催します。今回は,吉本秀之先生と後藤達乎先生にご講演いただきます。
日 時 2021年8月21日(土)13:00~16:15
会 場 Zoomによるオンライン開催
主 催 化学史学会
後 援 (公社)日本化学会,日本基礎化学教育学会,日本理化学協会,東京都理化教育研究会
参加費 無料
・参加登録者は,無料で資料(pdf版)のダウンロードができるようにする予定です.
・冊子版資料代1000円と発送手数料300円を振り込んだ方へ冊子版資料を開催(8月21日)前にお届けする予定です.ご希望の方は,送付先を明記の上,8月10日(火)までに郵便局備え付けの振替用紙を用いて次の振替口座へ1300円を送金して下さい.なお,締切を過ぎても,残部があれば資料代1000円と発送手数料300円で頒布いたしますので,ご希望の方は学会事務局までご連絡下さい.
振替口座:00180-0-175468 加入者名:化学史学会
・開催後も1週間は録画視聴を可能としますので,当日参加ができなくても参加申込ができます.
・研修講演会の修了証が必要な方は,参加申込の際にお知らせ下さい.終了後,修了証の電子ファイルをメールでお送りします.
参加申込方法 下のボタンをクリックし,申し込みフォームからお申し込み下さい.
参加申込締切 2020年7月23日(金)※終了しました
問合先 化学史学会事務局
プログラム
12:50 開場
13:00~14:30
吉本秀之(東京外国語大学教授)「化学史における図像について」
歴史上最初の錬金術/化学教科書は、イエナ大学歴史学・詩学教授、アンドレアス・リバヴィウスの『アルケミア』(1597)であった。1606年、リバヴィウスは、この書の第2版を出版するが、初版にはなかった212点もの図版を掲載した。アレンビック、レトルト、ガラス容器、炉等、化学の器具と装置を体系的に図解した。今回の講演では、リバヴィウスの図を転換点として、リバヴィウスの図のもととなったものを探り、ついで17世紀18世紀の化学書/化学教科書における図の変遷をラヴォワジェの時代までサーヴェイしたい。
休 憩
14:45~16:15
後藤達乎(化学遺産委員、元(株)ダイセル)「化学遺産に学ぶ -上野彦馬と長井長義-」
日本化学会化学遺産委員会では2009年度より2019年度までに54件のわが国の化学関連の文化遺産を「化学遺産」として認定してきた。多岐にわたる化学遺産に学ぶべきことは多い。その中から、幕末から明治にかけて、わが国化学の暁を担った写真の開祖「上野彦馬」と日本薬学の祖「長井長義」に焦点を当てる。長崎における二人の接点および二人の生い立ちからわが国黎明期の化学の発展に尽くした業績について、化学遺産調査を通じて得られたエピソードを含めて紹介したい。
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