化学への招待―講演会 「元素の発見と同定―1世紀前,そして現在」

日本化学会関東支部が下記のような講演会を開催するそうです(事務局)。

化学への招待―講演会 「元素の発見と同定―1世紀前,そして現在」
会期 2013年2月2日(土)14時~16時15分
会場 日本化学会7階ホール(東京都千代田区神田駿河台1-5)
〔アクセス〕JR・地下鉄「御茶ノ水」徒歩3分

 先日の理研による113番元素検出に関する新しい報告が世界的に注目を集めています。新元素かどうかを判断する決定的な基準は,高校の化学でも早い時期に学ぶ「原子番号」ですが,これが実験的に確立されたのがちょうど1世紀前のことです。この機会に,新元素発見をテーマに取り上げ,約1世紀前になされた原子番号の確立に関連した話題とあわせて講演して戴きます。

①講演「化学元素の考え方の転換、原子番号の発見まで─ラヴォワジエ、メンデレーエフ、モーズレー」
東京工業大学 梶 雅範先生
(14時00分~15時00分)
化学の中心概念である化学元素の考え方の変遷について、歴史的に概観する。18世紀末にラヴォワジエが近代的な元素概念を提出してから、メンデレーエフによる元素の周期律発見を経て、20世紀初頭のモーズレーによる原子番号発見までの元素概念の歴史を、ラヴォワジエ的段階、メンデレーエフ的段階、モーズリー的段階と三段階で捉えてみる。

②講演「新発見の113番元素」
理化学研究所 森田浩介先生
(15時15分~16時15分)
原子番号が94を超える元素はすべて人工合成によって発見された。また地球上の物質から発見された94種類の元素のうち、天然の物質から発見される以前に人工合成によって発見された元素が5種類ある。現在は118種類の元素の存在が報告されているが、名前の付いている元素はそのうち114種類。1~112番までの元素と114、116番元素である。新元素はどのように作られるのか?元素の名前はどう決まっているのか?と言ったことをお話しする。

講演50分・質疑応答10分

対象  高校生,中学・高校教員,大学生・一般市民
参加費  無料
定員 120名(先着順)

詳しくは、日本化学会関東支部のウェブサイトをご覧ください。