第11回化学史研修講演会のご案内
日時 2014年8月23日(土) 13:00 〜 16:15
場所 キャンパス・イノベーションセンター(CIC)東京
〒108-0023 東京都港区芝浦3-3-6
最寄駅: JR山手線・京浜東北線 田町駅(徒歩1分)、都営三田線・浅草線三田駅(徒歩5分)
主催 化学史学会
後援 (公社)日本化学会,(公社)新化学技術推進協会,日本基礎化学教育学会,日本理化学協会,東京都理化教育研究会
プログラム
12:30 受付開始
13:00~14:30 佐川眞人(インターメタリックス(株) 最高技術顧問) 「永久磁石の歴史とネオジム磁石の発明」
日本の磁石の研究開発は本多光太郎によるKS鋼の発明以来,世界をリードしてきました。佐川眞人博士は,「資源が豊富な鉄で、安くて強力な磁石」という難しいテーマに挑戦し,1982年に世界最強の永久磁石である「ネオジム磁石」を発明され,その後工業化にも成功されました。この磁石は,現在ではハイブリッドカー,携帯電話,エアコンのモータ等、非常に広い分野で使われ,現代社会に必須の材料になっています。この功績により2012年日本国際賞などの多くの賞を受賞しました。磁石の歴史と「ネオジム磁石」の開発経緯についてお話し頂きます。
14:45~16:15 菊池好行(国立大学法人 総合研究大学院大学特任准教授) 「幕末のロンドンにおける薩長留学生と化学の邂逅」
昨年は,日本から始めての英国留学生である長州藩留学生(長州ファイブ)がロンドンに到着した1863年から数えて150周年という記念すべき年でした。本講演では,2年後の薩摩藩留学生と合わせて,彼らのユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)での化学を中心とする勉学,UCL化学者との親交の様子を紹介するとともに,その後の日本化学史へのインパクトについて,菊池好行博士にお話いただきます。