日本学術会議ニュース・メール No.728 (2020/10/30)
日本学術会議の協力学術研究団体には,同会議から定期的にニュース・メールが届きます。広い意味で化学史に関わるような催し等を含むものについては,会員のみなさまにお知らせします(事務局)。
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** 日本学術会議ニュース・メール ** No.728** 2020/10/30
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1.【開催案内】公開シンポジウム
「身体・社会・感染症―哲学・倫理学・宗教研究はパンデミックをどう考え
るか―」
2.【JST】日本社会心理学会第61回大会/科学技術振興機構(JST)
共催ワークショップ「人・社会・科学技術のあるべき関係を求めて:ELSI
研究と社会心理学」
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【開催案内】公開シンポジウム
「身体・社会・感染症―哲学・倫理学・宗教研究はパンデミックをどう考え
るか―」
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【主催】日本学術会議哲学委員会
【共催】日本哲学系諸学会連合、日本宗教研究諸学会連合
【日時】 令和 2年12月5日(土) 13:30~17:00
【場所】オンライン
【参加費】 無料
【定員】300人
【事前申込み】要
http://www.scj.go.jp/ja/event/2020/link/295-s-1205_link_1.html
【開催趣旨】
イタリアの作家パオロ・ジョルダーノは次のように書いている。
「すべてが終わった時、本当に僕たちは以前とまったく同じ世界を再現し
たいのだろうか」。
コロナウイルスが第一に蝕むのは我々の身体だが、それを通じて、社会も
大きく蝕まれる。今回のパンデミックは、新自由主義とグローバリズムの限
界を露呈したと言われている。また、我々の社会が抱える根本的な不正義と
脆弱性も露わになってきた。身体をもって社会に住まう我々という存在のす
べてのレベルにコロナウイルスは影響を与えた。パンデミックについて、人
間とは何かを問い続けてきた哲学・思想は何を語りうるのかが問われている。
また、パンデミックの「終息」と経済・社会・教育活動の「再開」という
言説は、「もとにもどる」のが望ましいのだという前提を隠しもっている。
それでいいのか。もとにもどることを期待するのではなく、パンデミック後
(あるいは永遠に続くパンデミック中)の生き方と社会のあり方はどのよう
なものであるべきかをあらためて考えること、それこそが思想・哲学がなす
べきことである。
パンデミックにともなって生じたさまざまな問題のうち、既存の哲学的枠
組みで掬い取れるものを扱う、というやり方ではなく、哲学思想研究のやり
方や枠組みじたいを変えていく必要もあるかもしれない。本シンポジウムを
「パンデミック後の世界」の理念をともに構想する第一歩としたい。
【プログラム】 http://www.scj.go.jp/ja/event/2020/295-s-1205.html
【問い合わせ先】
日本宗教研究諸学会連合事務局
メールアドレス: jfssr20084*gmail.com (*を@に変更)
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【JST】日本社会心理学会第61回大会/科学技術振興機構(JST)
共催ワークショップ「人・社会・科学技術のあるべき関係を求めて:ELSI
研究と社会心理学」
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【日時】2020年11月8日(日)10:30~12:00
【方法】オンライン開催(Zoomウェビナー)
【参加費】無料(定員100名)
【参加申込】11月7日(土) 17:00までに以下URLにてお申し込みください。
https://form.jst.go.jp/enquetes/elsi-ws-20201108
※日本社会心理学会第61回大会参加者の方は、参加申込は不要です。
大会ヘルプデスクからの開催案内に従ってご参加ください。
【登壇】
企画・司会:唐沢かおり (東京大学 大学院人文社会学系研究科 教授)
話題提供 :唐沢かおり
小林傳司 (大阪大学 名誉教授)
濱田志穂 (科学技術振興機構 社会技術研究開発センター)
指定討論者:浦光博 (追手門学院大学 心理学部心理学科 教授)
戸田山和久 (名古屋大学 大学院情報学研究科 教授)
【概要】
科学技術の進展は、人と社会のあり方に大きな影響を与えています。新し
い知や恩恵をもたらし、豊かな社会を実現することに貢献してきた一方で、
人類の歴史にとって不可逆的な破壊をもたらす可能性も論じられています。
そのような中、ELSI(Ethical, Legal, and Social Issues/Implications)
やRRI(Responsible Research and Innovation)というキーワードのもと、
産・学・官の各レベルで学際的な議論を進める必要が認識され、研究開発プ
ログラムや、そのことを専門的に論じる人材育成拠点も出来つつあります。
人と社会との関係を論じてきた社会心理学は、このような動向に大きな貢
献をなし得るポテンシャルを持ち、他分野からの期待も大きいと言えます。
しかし、ELSI/RRIという言葉や概念が多くの社会心理学者にとってはなじみ
がない状況にあること、さらには、我々が持つ知見や方法論が、他分野との
協働研究の中で健全に用いられる必要があることを踏まえると、ELSI/RRIと
は何か、また、この概念を巡る議論の歴史や関連する動向について、社会心
理学コミュニティが理解したうえで、議論を深める必要があるのではないで
しょうか。
本ワークショップでは、ELSI/RRIを巡る学術的動向や官・産における動向、
ELSI/RRI研究に社会心理学が携わることで生まれる新たな展開、知見・方法
論の用いられ方に関する問題点、企画者が関わるプログラムでの具体的なフ
ァンディングの可能性の紹介などを中心に話題提供を行います。指定討論で
は、提示された論点について、批判的な検討を行います。これらを通して、
社会心理学が「人・社会・科学技術のあるべき関係」に関する議論にどう関
わり貢献していくのか、その可能性を探ります。
【問い合わせ先】
国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)
社会技術研究開発センター(RISTEX)
ELSIプログラム事務局
E-mail: ristex-elsi*jst.go.jp(*を@に変更)
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