日本学術会議2月22日幹事会及び記者会見の報告(2023.2)

日本学術会議事務局より,2/22に開催された幹事会及び記者会見の報告が届きましたので,会員のみなさまにお知らせします。(事務局)

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会員、連携会員、協力学術研究団体 各位

         2月22日幹事会及び記者会見のご報告        
 
                         日本学術会議事務局
 
 平素より大変お世話になっております。
 2023年2月22日、第339回幹事会を開催するとともに、記者会見を
行いました。幹事会及び記者会見では、「2月16日第338回幹事会におけ
る内閣府からの「検討状況」説明についての懸念事項」を公表するとともに、
学術会議の歴代会長による声明、ノーベル賞受賞者・フィールズ賞受賞者によ
る声明もあわせて公表いたしましたので、ご覧ください。

 記者会見冒頭の梶田隆章会長の挨拶は、下記のとおりです。
 会長の挨拶にもありますとおり、学術会議からG7各国アカデミーに発出し
たレターに対して、イタリア(リンチェイ国立アカデミー)及びドイツ(レオ
ポルディーナ)から返信がありました。その内容は、ナショナルアカデミーの
独立性と自律性の重要性を共有するとともに、学術会議と連帯し、連携してい
くことを表明するものでしたので、あわせてご報告いたします。

○第338回幹事会(2月16日)資料
 https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/siryo338.html
 ※内閣府「日本学術会議法の見直しについての検討状況」の資料を掲載して
  おります。

○第339回幹事会(2月22日)資料
 https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/siryo339.html
 ※上記資料は、「資料3:公開審議事項(別冊)」をご覧ください。

○日本学術会議の在り方に関する資料
 https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/division-20.html
 ※上記声明はこちらにも掲載しております。

○第25期幹事会記者会見資料(2月22日)
 https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/kisyakaiken.html

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○記者会見冒頭の梶田隆章会長の挨拶
【学術会議の在り方】
 先日(2月16日)、臨時幹事会を開催し、内閣府から日本学術会議の在り
方の見直しに関する検討状況等について説明いただき、質疑を行いました。
 私(梶田会長)としては、(臨時幹事会の締め括りに述べたとおり、)残念
ながら学術会議の「声明」及び「懸念事項」について、真摯に検討いただいた
とは判断できず、むしろ懸念は深まったと考えています。
 この問題は日本のナショナルアカデミーとしての学術会議の将来、さらには
日本の学術そのものの将来にも影響が非常に大きい、いわば日本の学術の歴史
の転換点ともなりうる大きな問題です。学術会議当事者としっかり議論をしな
いまま進むようなことはありえないような問題であり、内閣府には、私たちの
懸念を受け止めて、ぜひ再考いただくようあらためて求めます。
 なお、先ほどの幹事会の公開審議で取り扱ったとおり、2月16日臨時幹事
会における内閣府からの「検討状況」説明についての懸念事項を資料としてま
とめました。本日の資料としてお配りしておりますので、ご覧ください。

【関係方面からの声明の発出】
 この問題については、国内外のアカデミアの方々からも、学術会議の独立性
を求めるような声明を発出いただいています。
 学術会議元会長5名による声明(2月14日)や、ノーベル賞・フィールズ
賞受賞者8名による声明(2月19日付)のほか、協力学術研究団体などから
も、引き続き、政府の方針に対して多くの声明を発出いただいており、これら
は資料としてお配りしておりますので、適宜ご覧ください。
 また、国外からは、学術会議からG7各国アカデミーに発出したレター(2
月16日付)に対して、早速イタリア(リンチェイ国立アカデミー会長)及び
ドイツ(レオポルディーナ会長)から学術会議の置かれている状況に懸念を表
明するとともに、学術会議への連帯を表明するといった内容の返信がありまし
たことをご紹介します。
 国内外からこのように私たちへの支持声明等を頂戴できていることについて、
心よりお礼申し上げます。

【Gサイエンス学術会議、学術フォーラム等の開催予定】
 最後に、今後予定されているGサイエンス学術会議、学術フォーラム、公開
シンポジウムの概要について、この後、高村副会長及び菱田副会長からご説明
いたします。
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