月: 2025年3月

『化学史研究』第52巻第1号(2025.3)

会誌『化学史研究』第52巻第1号(通巻第190号)が発行されました(2025.3.15発行)。

 目次

[論文]山中千尋「文部省科学研究奨励費―発足と初期の様相―」第52巻(2025): 1-19

[論文]林真理「日本における化学兵器人道論」第52巻(2025): 20-34

[SYMPOSIUM] Masanori Wada「Historiography of Chemical Engineering in Japan 」第52巻(2025): 35-49

[解説]遠藤瑞己「Ursula Kleinのペーパーツール概念について」第52巻(2025): 50-55

[紹介]渡部智博「羽場宏光『新元素ニホニウムはいかに創られたか』東京化学同人,2021」第52巻(2025): 56-58

[紹介]若林文高「山中千尋『日本学術振興会の設立に関する研究―櫻井錠二のめざした学術研究体制―』風間書房,2023」第52巻(2025): 58-61

[紹介] 新井和孝「青木歳幸・W.ミヒェル編『天然痘との闘いⅡ,Ⅲ,Ⅳ』岩田書店,2021-23 」第52巻(2025): 61-65

[告示]「次期役員選挙の結果」第52巻(2025): 66

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(2024年6月現在)

「フィールドワークと性暴力・セクシュアルハラスメントに関する実態調査アンケート」の報告書<第一報>がWEB公開されました

以前,化学史学会も協力した「フィールドワークと性暴力・セクシュアルハラスメントに関する実態調査アンケート」の報告書<第一報>がWEB公開されたという連絡が届きましたので,会員の皆様にお知らせ致します。(事務局)

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共同研究グループ「フィールドワークとハラスメント(Harrassment in Fieldwork, HiF)」の実施した「フィールドワークと性暴力・セクシュアルハラスメントに関する実態調査アンケート」の報告書<第一報>がWEB公開されました
https://safefieldwork.live-on.net/survey/report1-jp/
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アンケートの実施からすでに3年となりました。センシティブな内容のため、分析結果の解釈やその公開方法、報告書の細かい文章表現まで、検討と推敲のために長い時間を要しました。ご協力いただきながら、結果の公開・ご報告が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。ぜひ内容をご覧いただけますと幸いです。

なお、本報告書の公開に際しまして、周知にご協力いただいた学協会の名称一覧の掲載を予定しておりましたが、プライバシーに関わる下記の理由から、掲載を取りやめることにいたしました。

今後、第一報に引き続き、分析角度を変えつつ報告書の二報・三報を作成し順次公開していく予定です。そのなかでは、上記アンケートにおいて個別事例の使用に承諾を得られた回答に限り、「学問分野」「身分」「調査地域」などを記号化・抽象化する等、匿名性を厳重に確保した上で、具体的な被害事例も掲載する予定です。この際、アンケートの周知協力学協会の一覧が公開されていた場合、情報を突き合わせることによって回答者が特定されてしまうリスクが高まる可能性があります。
このような可能性を考えた結果、掲載すべきではないという判断に至りました。

掲載をご希望いただいた学協会の皆様には、ご期待に沿うことができず、申し訳ございません。回答者の方のプライバシー保護のため、何卒ご理解いただきますよう、お願い申し上げます。

上記アンケート周知へのご協力、重ねてお礼申し上げます。
報告書<第二報>、<第三報>を公開いたしましたら、改めてご連絡いたします。
今後ともよろしくお願いいたします。
フィールドワークとハラスメント(HiF)企画者一同

杏雨書屋特別展示会・研究講演会(2025.4)

本学会賛助会員の武田科学振興財団から杏雨書屋の展示会・講演会の案内が届きましたので,ご紹介します。(事務局)

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「杏雨書屋の宗教文献Ⅱ―多言語・多宗教の世界」をテーマに、第80回特別展示会を以下のとおり開催いたします。
ご多用中とは存じますがご来場くださいますようご案内申し上げます。

◆第80回特別展示会「杏雨書屋の宗教文献Ⅱ―多言語・多宗教の世界」
期間:2025年4月7日(月)~4月28日(月)【土日祝は休館】
時間:10:00~16:00
場所:大阪市中央区道修町2-3-6 武田科学振興財団 1階 杏雨書屋 特別展示室
会期終了後に見学を希望される方は、杏雨書屋事務局に見学の可否をお問い合わせください。
連絡先:06-6233-6108 kyou@takeda-sci.or.jp

◆第51回 研究講演会
日時:2025年4月12日(土)13:00~15:30
場所:大阪市中央区道修町2-3-6 武田科学振興財団 5階ホール
演題・講師:
「古代チベット帝国と敦煌の漢人たち―杏雨書屋所蔵羽77Rと羽689を中心に―」
 龍谷大学文学部 准教授 岩尾 一史 先生
「モンゴル時代の敦煌とシルクロード─杏雨書屋所蔵羽776-13とその周辺─」
 大阪大学大学院人文学研究科 教授 松井 太 先生
「特別展示会の見どころ」
 三谷 真澄 杏雨書屋運営協議員
申込受付期間:3月14日(金)~4月9日(水)
申込方法:電話/06-6233-6108、E-mail/kyou@takeda-sci.or.jp
注意事項:電話は平日10:00~16:00のみ可能、E-mailは受信日時順での受付けとなります。
*今回のご予約もE-mail、電話にてのみ受け付けます。連絡先電話番号を必ずお知らせください。
*ご予約は受付順で、本会場・サテライト会場が満席となった場合はキャンセル待ちとなります。

特別展示会チラシ(pdf)

こちらもご覧ください:
https://www.takeda-sci.or.jp/kyou/#Special

第18回化学遺産市民公開講座(ハイブリッド)

■開催概要
日時:2025年4月5日 (土) 13:25 – 16:00
会場:ハイブリッド開催
   ・現地会場:化学会館(東京都千代田区神田駿河台1-5)
   ・オンライン:Zoom
対象:どなたでもご参加いただけます
参加費:無料
主催:日本化学会
共催:化学史学会

■企画概要
化学遺産委員会では、2009年度から化学関連の文化遺産あるいは産業遺産の中で特に歴史的に高い価値を有する貴重な資料を認定する『化学遺産認定制度』を開始し、これまでに15回67件を認定・顕彰しました。2024年度も前年度同様に化学遺産認定候補を一般市民・会員諸氏より公募するとともに、委員会でも認定候補として相応しいものを選定し、対象候補件の調査・検証作業を行い、5件を認定することになりました。今回の市民講座では、本年度の化学遺産として認定した5件の具体的な内容を紹介します。

■お申込み
Peatixウェブサイト:https://dai18-kagakuisan.peatix.com/
初めてご利用の方は、こちら をご一読の上、お手続きをお願いいたします。お申込の際には、Peatixアカウントの作成か、Twitter、Facebook、Google アカウントのいずれかでログインが必要です。

■現地受付/視聴方法に関する重要なお知らせ
4月4日12:00までにご登録いただいた皆様には、peatixメッセージにて当日の現地受付のご案内やZoom参加の場合の視聴URLをお送りします。それ以降にお申込みの方につきましては、オンラインのみとしpeatixの本イベントチケットから視聴URLへアクセスください。

■プログラム
13:10- 開場

13:25-13:28 開会挨拶・司会進行
         宮村一夫氏(化学遺産委員会委員長/東京理科大学)

13:30-13:55 光学ガラス製造に貢献した高松亭の実験ノート
         本庄孝子氏(元産業技術総合研究所 関西センター 主任研究員)

14:00-14:25 国内初「トール油精留プラントの完成」に導いたパイロットプラント
         谷中一朗氏(ハリマ化成グループ株式会社 専務取締役兼専務執行役員、
               研究開発カンパニー長)

14:30-14:55 ピッチ系炭素繊維の開発物語
         尾崎純一氏(群馬大学理工学部 教授)

15:00-15:25 世界に先駆けた家庭用殺虫剤の展開
         田島慶三氏(日本化学会フェロー)

15:30-15:55 緒方洪庵の薬箱が語る世界:最先端医療への挑戦
          髙橋京子氏(大阪大学総合学術博物館・適塾記念センター 招へい教授)

15:57-16:00 閉会挨拶
         宮村一夫氏(化学遺産委員会委員長/東京理科大学)

※質疑応答は各講演後5分程度お時間をもうけさせていただきます。挙手、あるいはチャットにてご質問ください。

■禁止事項
本講座は,申込者本人のみの視聴に限らせていただきます。下記の行為は固く禁じます。
– Zoomの接続先URLの転送
– 視聴中の撮影・録音
– 資料の再配布

■お問い合わせ先
イベントの内容について:日本化学会事務局  田中/河瀬
E-mail:chemarch@chemistry.or.jp
取材希望の方は pr@chemistry.or.jp 宛にご連絡をお願いします。 担当 飛渡

チケットシステム(Peatix)について:
サポートダイヤル0120-777-581(土日祝日,年末年始,GWを除く10:00~18:00)もしくは、フォーム にて、お問い合わせください。

公開シンポジウム「アカデミアにおけるハラスメントを予防するには?」

化学史学会が加盟しているGEAHSSより,公開シンポジウムのご案内が届きましたので,会員のみなさまにお知らせ致します。(事務局)
 
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「アカデミアにおけるハラスメントを予防するには?」

日時: 2025年3月16日(日)13:00~16:30
場所: ZOOMによるオンライン開催
参加無料(※事前登録制)

主催: 人文社会科学系学協会男女共同参画推進連絡会(GEAHSS)
企画: 日本認知・行動療法学会(第8期幹事学会)

▼お申込みはこちらから
https://forms.gle/r9cUJVi1wTvc8r5w5

第1部では、ジェンダー平等を実現する上で極めて重要であるハラスメント防止について、法律の知識、心理学からの知見、
人文社会系と理工系それぞれにおける課題と対応について、シンポジストからお話しいただきます。
各学協会におけるハラスメント防止のため、実効性のある対策や意識改革について考えていきましょう。
第2部では、ルームに分かれて、学協会のハラスメント防止やアーリーキャリア、男性育休・介護をめぐる問題などをディスカッションします。
ぜひ多くの方にご参加いただき、学協会の垣根を越えて、交流しましょう。

▼プログラム

第1部(13:10~15:20)シンポジウム
司会:稲田尚子(GEAHSS幹事、日本認知・行動療法学会、大正大学)
趣旨説明:松永美希(GEAHSS委員長、日本認知・行動療法学会、立教大学)

登壇者(発表順)

内藤忍(労働政策研究・研修機構、日本学術会議)
小林敦子(ジェンダー・ハラスメント研究家)
塩満典子(山陽小野田市立山口東京理科大学、日本工学アカデミー理事)
椎野若菜(東京外国語大学、前GEAHSS委員長)
コメンテーター
戸ヶ崎泰子(日本認知・行動療法学会 副理事長、宮崎大学)

第2部(15:40~16:20)参加者によるディスカッション
各ルームに分かれ、参加者同士での情報交換・ディスカッションを行います。

ディスカッションテーマ

Room1:学協会のハラスメント防止の取り組みの情報交換
Room2:男性の育児・介護等にまつわる問題
Room3:アーリーキャリアに関する問題
Room4:学生・PDの研究と子育ての両立にまつわる問題

シンポジウムに関するお問い合わせは、以下までご連絡ください。