投稿者: admin

『化学と教育』化学史特集

日本化学会『化学と教育』編集委員会より本学会に打診され、企画されていた以下の特集が発刊されました。

『化学と教育』2009年11月号、特集「実験および実験機器の化学史」 続きを読む »

事務局挨拶

化学史学会事務局です。これからときどき、事務局からの案内を送信します。

一昨日の10月31日には今年度の第4回目の理事会が東工大で開かれました。

次回の理事会は、12月20日(日曜日)の午後3時から東工大で開催する予定です。

国立科学博物館 産業技術史講座「エスカレーター技術発展の歩み」

 エスカレーターの原理的アイデアは1850年代の米国で誕生し、実用機の原型は1900年のパリ万国博に出展された。以来1世紀余、幾多の改善を重ねながら建物の階間を結ぶ輸送手段として、或いは駅等で大量の人をさばく動線の要として定着してきた。現在、日本には約6万台のエスカレーターが稼働し、1日に延1億人以上を運んでいると推計される。誰もが自由に利用できる便利さの一方で、ドアがなく可動部が露出という構造的な特徴のために、安全性向上は製品誕生以来の課題であった。この講座ではアイデア誕生から今日に至るまでの技術発展の歴史を紹介する。

日時:平成21年11月14日(土) 14時00分~16時00分
会場:国立科学博物館(上野) 地球館 3階講義室
講師:後藤 茂(前・産業技術史資料情報センター・支援研究員) 続きを読む »

2009年度総会報告

以下、会誌第36巻第3号(2009) 177-179頁に掲載された報告の抜粋です。 続きを読む »

サイエンス・カフェ「科学史サロン」のお知らせ

私たちが現在普通に使っている理論や材料は突然に世の中に現れた訳ではありません。そこには先人達が少しづつ作り上げていった「けものみち」があります。今回の科学史サロンでは先人達が何を考えていたか想像しながら、のんびりとした時間を過ごしたいと思っています。

日 時:開催予定日の17:00~19:00

場 所:東京工業大学大岡山キャンパス 南8号館 623号室
    http://www.titech.ac.jp/about/campus/index.html

主 催:東京工業大学 国際高分子基礎研究センター 続きを読む »

『化学史研究』第36巻第3号(2009.9)

会誌『化学史研究』第36巻第3号(通巻第128号)が発行されました(2009.9.15発行、全60頁)。 続きを読む »

【化学者の肖像2】エミール・フィッシャー(1852-1919)

Emil Hermann Fischer, 1852-1919
Emil Fischer E.フィッシャーは「生物化学の父」としばしば呼ばれるが,これは彼が生物化学分野で重要な三種類の物質,プリン類,糖類,蛋白質について広範囲な研究を行ったからである。フィッシャーの最も重要な研究成果と言えば,糖類の立体構造を確立し,ファント・ホッフとル・ベルが独立に主張していた不整炭素原子理論の強力な実証データを出しことである。かつホルムアルデヒドとグリセリンからグルコース,フラクトース,マンノースなどの糖類を合成しこれらが光学異性体の一種であるエピマーであることを明確にした。糖類の形態学と系統学を完成させたのは1894年である。

フィッシャーの4番目の研究テーマは彼が憩いの場とした森の地衣類である。その新しい挑戦,蘚苔類の成分やタンニンの研究に取り組んだのは,1908年,56歳の頃である。生涯,現役化学者であったフィッシャーだが,多病だった。少年時代からの胃カタルは持病だった。酸化水銀と脂肪族ヒドラジンとの反応で水銀中毒を起こしたり(1881),糖類の研究に用いたフェニルヒドラジンの為に神経と皮膚を害していたので,終生これらの害から逃れることはできなかった。エルランゲン大学時代の最後の年,1887年頃には一年間,研究から遠ざかったのは,癌の兆候が既にでていたのではないかと推察されている。さらに,悲惨だったのは第一次世界大戦中に次男と三男を失くしたことであろう。1919年の夏にも67歳の老躯に鞭打って実験室で働いたが,7月15日病魔に倒された。

写真は北海道大学理学部の廊下で化学の進捗を眺め続けた実験中のフィッシャーである。

(山岡望『化學史傳』内田老鶴圃新社, 1968, pp. 396-429には業績や周辺の化学者が詳しく述べられている。また,自伝の邦訳として,エミール・フィッシャー『一化學者の想ひ出』桑田智訳,平凡社,1946がある。)

*会誌第36巻第3号(2009.9)から転載。写真と文提供:金城徳幸会員。

第6回化学史研修会

第6回化学史研修会

日 時 2009年8月22日(土)13時〜16時50分(12時30分受付開始)

場 所 立教大学 4号館4階4406教室
    〒171-8501 東京都豊島区西池袋3−34−1
    http://www.rikkyo.ac.jp/access/pmap/ikebukuro.html
    http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/

主 催 化学史学会 続きを読む »

科学史サマースクール「どう教えよう? 科学史・数学史」

日  程 2009年8月27日(木)〜29日(土)
場  所 立教大学 池袋キャンパス12号館会議室
企画運営 数学史研究会有志(あらゆる学会,大学等の機関から独立な,数学史愛好者の集団です)
詳しくは http://homepage3.nifty.com/michiyo-nakane/

公募情報:日本大学生産工学部(准教授)

日本大学生産工学部が「科学思想・環境論・コスモロジーなど現代科学の重要諸課題について幅広く研究」している准教授(1名)を公募しています。

応募締切:2009年9月15日(必着)

詳しくは、日本大学生産工学部の公募情報をご覧ください。